映画リミットレスは、自称小説家の冴えない主人公があるときを境に別人のように生まれ変わるストーリー。あるものを飲むことで人間が最大でも２０％しか使いきれない脳を１００％まで使えるようになる。いわば魔法の飲み物。いや正確的には固形物なのだが・・その辺は表現的に察してもらいたい。
映画リミットレス。脳が１００％フルMAX。感想
ブラットリー・クーパー扮する主役のエディは、作家を名乗ってはいるものの、これまで満足に本を出したこともないいわば自称作家のような人物。
それでも、編集者のトップを上手く口説き落として、作家の仕事をもらう事が出来たが、一日二日が過ぎといった感じで時間がいくら経過しても、未だ彼の作品が完成することはない。
まさに今こうして感想を書くのに、何から書けばいいのか四苦八苦している私のようだｗ
そんな折、長年付き合ってきた彼女リンディに呼び出され、カフェらしき場所へと出向いたエディだが、実際のところ彼女はバリバリのキャリアウーマンで、エディは彼女のヒモのような存在であった。
おそらく彼女も、いつかはエディの才能が開花してお互いに幸せな道を想像していた事だろう。しかし、いつまでもそんな気配のないエディについに愛想を尽かしてしまった。
リンディ別れを告げられ落ち込むエディ。その後、ブラブラと街を歩いていると、何と昔結婚まで考えていた元彼女メリッサの弟に出くわす。
メリッサ弟に対してエディはあまり良い印象がなく、出来れば会いたくない相手だったが、一杯奢ると言われ、その言葉についていく事となった。
そこでエディは、メリッサ弟から固形物を１つプレゼントされるのだが、全く興味を持たなかった。
あれっ？こりゃネタバレじゃないか。。一体何を書いているんだ。あらすじですね。はい、間違いなくあらすじです。
まあそれでも、固形物を手にする所までは書いてもいいですよね？いいですか。はい、ありがとうございますと自分に言い聞かせ、このまま思うがままに書いていく事にします。
自宅の安アパートにつくと玄関の前には、大家の女性が立っていた。ヤバイ溜まった家賃の催促だ。そそくさと見つからない内に逃げようとするエディだったが、なぜか彼はここでメリッサ弟からもらった固形物を飲み込んだ。
すると、今までネガティブキャンペーンまっしぐらのエディが、突如として別人と化す。堂々と大家の前に歩いていくと、案の定険しい表情でお出迎えの大家は、溜まった感情を吐き出すわけですが、エディは全く動じず、瞬時に大家の持ち物などから現在の悩みをあっという間に言い当て解決してしまう。
一瞬呆気にとられた大家も、最終的にはエディの虜になってしまった。
ちょっと待ってください。やっぱり、あらすじですよね。あらすじです。これはいけません。家に帰ったエディは、部屋をあっという間にキレイに片づけてしまい、さらには今まで取り掛かれなかった本の執筆をはじめ、何と夜通しかけて完成させてしまったのです。
おい！どこまで続けるんだ。とりあえず固形物によってエディが変わったのは分かった。その後、その脳を駆使して金融の世界で成功するんだよね。
まあいろいろとあったけれども、一旦は別れを告げられたリンディとも仲直りして結ばれる。
映画リミットレス。あらすじを越えて感想にいきます。
よし！やっとここから感想を書いていく気になってきました。脱線しないように頑張ります。
この映画の見どころは、やはり冴えないエディが固形物を飲み、脳をフルMAXで使えるようになることで、世界が変化していく様子が実に面白い。
映画としてのテンポもよく、飽きがこない所も最高です。一瞬で物事が理解でき、周りをすべて把握出来たなら、それは確かに楽しいでしょうね。
すべてが自分の思いのままに動かせる世界。主人公は俳優さんですから、まあイケメンですが、仮に外見がそれほど良くなかったとしても、完璧な脳を持っていれば、何も恐れる事はなさそうです。
例えば、異性を口説くにしても、相手を見てどういったもの興味があり、どういった話題が好きかなど全てターゲットに合わせて的確に対応していけば、向こうに好意を持たせる事も容易でしょう。
お金を稼ぐ方法にしても、噴水のようにアイデアが沸いてくるのではないでしょうか。
ですが、人間というものは、どうしても欲におぼれ、自信が高まるほど自己中心的な行動に陥ることが多いと言えます。
主人公エディも当初能力を手に入れた時は、ある意味自己中心的な人物で多少の悪い事もいとわないと言った感じでしたが、彼は大事なものを見失わず、その能力を欲のためでなく、大切な人やまた他者のために使うようになりました。
欲に生きることの虚しさを知ったのかもしれませんね。
まとめ
１、冴えない自称作家が固形物を飲んで１８０度世界が変わる。
２、別人のようにポジティブ満載になった主人公が歩む世界観が楽しい
３、能力が上がっても大切なものは変わらない。メッセージ性を感じる。
リミットレス！一度は見ておいて損のない映画ですね。
