昭和の名優渡哲也さん亡くなる。
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渡哲也さんと言えば、まさに日本男児の象徴とも
思えるほど、りりしい顔立ち。
それでいて、スラっと伸びた高身長に時折
見せる笑顔に多くのファンは魅了されたことでしょう。
そして、渡哲也さんのもっとも代表作とも
言えるのが、西部警察。
大門刑事と渡哲也さんは、まさに切っても切れない関係と
言えるほどの名演技でした。
その渡哲也さんですが、2020年8月10日に肺炎で
亡くなられていた事が分かりました。
7月には、石原裕次郎さんとCMで夢の共演を
果たし、渡さんにとってこれが言わば最後の
仕事となった。
でも、最後に裕次郎さんと共演出来たのは
渡さんとしても嬉しかったのではないでしょうか。
ずっと背中を追い続けてきた人でしたからね。
渡哲也さんの半生は病との闘いだった。
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TVに映る渡さんからは、みじんも感じませんでしたが
１９９１年に直腸がんと診断され、そこから長きにわたる
病との闘いだったそうです。
実に３０年近くも、常に病をおしてドラマや映画の撮影に
臨んでいたのだと考えると、計り知れない程の苦労が
あったのだと容易に想像できます。
そういった身体でありながらも、裕次郎さんの後を引き継ぎ
第一線で石原軍団を率いてきました。
渡哲也さんという人は、良い事も悪い事もすべて自分の中に
飲み込み黙って人生を切り開いていくという圧倒的な度量を
持った方なのだと思います。
とても並の人では、耐え切れないほどの苦しみが
あったのではないでしょうか。
そういった意味で、見た目も中身も本当に
スターそのものだったのだと思います。
皆がこんな生き方が出来たらなと思えるほど、
まさに憧れと尊敬の眼差しで渡さんを見ていたのでは
ないでしょうか。
渡哲也さん、弟渡瀬恒彦さんの元へ
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２０１１年、４０年ぶりにドラマで兄弟共演を果たした
渡哲也さんと渡瀬恒彦さん。
その２年後の２０１３年にも兄弟共演をすることになった
二人。お互いに嬉しさだけじゃない色々な思いが駆け巡った
共演だったのではないでしょうか。
しかし、その４年後の２０１７年。
渡瀬恒彦さんは、多臓器不全で亡くなられてしまいました。
渡さんも闘病での生活をずっと続けていただけに、弟の
渡瀬恒彦さんが亡くなった事は、本当にお辛かったと
思います。
渡さんが発表したコメントでも、幼少期より今日に到るまでの二人の生い立ちや、同じ俳優として過ごした日々が思い返され、その情景が断ち切れず、辛さが募るばかりです。
とやはり兄弟の思い出が何度も脳裏によみがえって来て、辛さが
増した事と思います。
そんな渡さんも３年後の２０２０年渡瀬さんの後を追う形で
亡くなられました。
どうか安らかに。
渡哲也さんと石原裕次郎さん。
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まさに実の兄弟よりも兄弟関係であり
師弟関係でもあった渡哲也さんと石原裕次郎さん。
また石原裕次郎さん無くては、渡哲也さんは
語れないと言えるほど、深い関係とも言えます。
石原裕次郎さんとの初対面の際、まだデビューしたばかりで
名前も知らないような若手だった渡さんの手を取り
「石原裕次郎です。君が新人の渡君ですか、頑張って下さいね。」
と声を掛けられた事に感激したそうです。
その当時、石原裕次郎さんは既に大スターとして
一線で活躍されていた人。
そんな雲の上のような存在の人が、自分のようなまだ駆け出しの
人間にこれだけ丁寧に挨拶をしてくれた事が渡さんには衝撃的
だったようです。
石原裕次郎さんに男気を感じた渡さんは、その後自分がスターと
なり、一流芸能人と言われるようになっても、新人や若手には
いつも石原裕次郎さんがしてくれたように挨拶をしていたそうです。
本当にお二人とも素晴らしい方だったと言えます。
惜しい人を亡くしましたが、この意志はきっと後輩の石原軍団
はじめ、渡さんと関わった後輩芸能人が引き継いでいってくれる
ことでしょう。
渡さんのご冥福をお祈り申し上げます。
