悪質なふとん訪問販売業者が吹っ飛んだ!(逃げるように帰った話)

一時期流行った押し売り系の中でも、トップクラスと言えるほど悪質だったのがふとんの訪問販売!ずいぶん昔の話ではありますが、私の家にも色々な押し売りと呼ばれる訪問販売業者がやってきました。今回は、その中でも傑作と言えるほどの撃退をしたったふとん訪問販売業者の話をします。

悪質なふとん訪問販売業者が吹っ飛んだ!逃げた!

ある休日の夕方、家のインターホンが鳴ったので出てみると、そこには爽やかな笑顔の青年が立っていた。

私「はい、何でしょう?」

青年「お忙しい所恐れ入ります。私こういうものです。(名刺を差し出す)実は今キャンペーンをしておりまして、お客様がお使いのお布団の状態を無料でクリーニングさせていただいております。」

私「えっ?ふとんですか?あまり興味ないのでいいです。」

青年「まあそうおっしゃらずに、、今お使いのおふとんですが、大変なことになっていると思いますよ。」

私「大変な事って何ですか?」

青年「そうですね~非常に申し上げにくいのですが、ダニやホコリそして、他にも沢山の微生物等が蓄積していると思われます。」

青年「それで今のおふとんを使い続けると、お客様のお身体に相当悪い影響を及ぼすことになります。」

私「そうなんですか?どうなっちゃうんですか?」

青年「いや、これ以上は申し上げられませんが、私の知り合いで言えば、今入院して治療しておりますね。」

私「えっ?ふとんが原因なんですか?」

青年「はい、ふとんの中にいるダニやホコリを吸い込んだ事で、相当重い病気になったと聞いております」

ふとん訪問販売業者ついに本性を現す!

青年「ですから、そうならないためにも是非当社の開発した機器で、一度お客様のおふとんをクリーニングさせていただけないでしょうか?何としてもお客様をお救いしたいのです。」

私「はぁ、そんなにおっしゃるなら見てもらいますかね。」

青年「はい、是非是非」

私は正直面倒くさかったのですが、まあ断り切れないタイプでもあり、ふとんを持ってくることにしました。

私「はい、ふとん持ってきましたよ。」

青年「これが普段からお客様がお使いになられてるふとんですね。」

私「はい」

青年「では、クリーニングする前にちょっとダニホコリのチェックをしてみます。」

私「えっ?そんな事出来るんですか?」

青年「はい、この機器で見ると数値が出てくるんですよ。数値が高いほど、危険度が高いと言われています。」

青年が私のふとんに向かって怪しげな機器を通すと、ピーという音が鳴り、数値らしきものが表示される。

青年「こ、これは、マズイですね。」

私「何がマズイんですか?」

青年「いや、この数値だともうクリーニングしてもお使いになるのは厳しいかもしれません。」

私「えっ?このふとんもうダメなんですか?」

青年「いや、ダメという言い方は申し上げられないのですが、当社の販売しているおふとんであれば、お客様にとって快適な睡眠を提供できると考えております。」

私(やっぱりそう来たか)

そこで私は、青年にちょっとだけ待っててくださいとある所に電話をかける。

悪質ふとん訪問販売業者を黙らせたとっておきの秘策

携帯から私はとある場所へ電話をする。

繋がったと同時に私は相手と話し始める。

私「あのさきほどなんですが、そちらのお店さんで購入したふとんなんですが、今開封したばかりなのに、ダニやホコリだらけで使えないそうなんですが、どういった管理をされてるのでしょうか?」

店員「いや当店は新品しか取り扱っておりませんので、そのような事は・・」

私「そうですよね。おかしいな~今A社さんというふとん販売の方がいらしてるのですが、買ったばかりのふとんに大きな欠陥があるというんですよ。」

私が青年を見ながら、淡々と電話でやり取りをしていると、先ほどまでの笑顔が明らかにひきつっている。

そして、私は青年にこう言った。「すみません、あの電話で説明していただけませんか?」

すると青年は、固まって動けなくなる。そこでさあ、さあと電話を渡そうとすると、ついに。

青年「いや新品でしたら何の問題もございません。失礼いたしました。帰らせていただきます。」

そういって逃げるように帰っていきました。

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