アレルギー体質を甘く見て命を奪う事になった加害者と家族の末路

強度のアレルギー体質を持つ子供さんが、アレルギー体質を甘く見ていた同級生いわゆる加害者の手により、命を奪われるという事件を耳にしたことがあります。そして、こういったケースで多くの人は加害者に対して非難を浴びせるわけですが、果たして加害者だけが悪いのか?と思わざるを得ません。

アレルギー体質を甘く見て命を奪う事になった本人の末路

今回は少し重い話をします。人間誰でも一つ二つは食べ物のアレルギーを持っていると思います。もちろん全くない人もいるでしょうけれど、大半の人はコレを食べるとかゆくなるとか軽い蕁麻疹が出るとかはあると思います。

さらにもう少し酷い場合は、ちょっと吐き気がしたり、または体調が悪くなると言った人もいます。

ですが、強度のアレルギー体質の人はそんなレベルではなく、食べてはいけないものを口に入れたり、または入れなくても身体に触れただけで命の危険があるという人もいます。

実際アレルギーが原因で亡くなった人もこれまで多くいることでしょう。最近はネットですぐ調べられるということもあり、だいぶ認知度は上がってきていますが、それでもまだ理解出来ない人もいることでしょう。

2018年には、海外の事件ではありますが、背中にチーズを入れられて13歳の少年が亡くなったというニュースがありました。

背中にチーズを入れただけで、まさかそんなことになるとは、加害者の少年たちは夢にも思わなかったはずです。確かに少年たちの悪ふざけは、被害者の少年にとっては恐怖だったでしょうし、本当に苦しかったことでしょう。

SNS上では、加害者の少年たちに対する非難の声が多かった事と思います。ですが、彼らも13歳という年齢で、自分たちの認識の甘さにより、罪の傷と心の傷を同時に追ったはずです。

今後一生において、悩み苦しむことになるトラウマ的な事件。そう考えると、まだ判断力の低い13歳の少年が負うにしては、余りにも重く深い暗闇だったと思います。果たして本当に少年たちだけが悪かったのかと思えてきます。

アレルギー体質に対する認識の無さが招いた悲劇

つまり、ここで言いたいことは、まだ13歳という若さの加害者を生み出してしまった周りの理解力の甘さです。強度のアレルギー体質に対する認識の無さが、被害者だけでなく加害者さえも悲劇の主人公にしてしまったとも言えます。

もちろん、学校側もしっかり周知したのかもしれません。ですが、そこはやはり子供。自分たちより特別扱いされる被害者を見て、面白くないと思った末の行動。

だからこそ、もっとしっかりと認識できる教育や指導を子供だけでなく、親にもすべきだったはずです。親が本当に危険なことだと認識していれば、子供に対してしっかりと教育していた可能性は高く、悲劇は起きなかったかもしれません。

アレルギー体質を甘く見た本人とその家族の末路

加害者の少年たち家族は、事件後同じ学校にはいられなくなり、転校したそうですが、心に残った罪悪感は一生消えないはずです。おそらく夢でもうなされる事がきっとあるでしょう。

どんなに不良だったり、ヤンチャだったとしてもまだ13歳。

まさか自分たちがビルの屋上の端に立っている人の背中を押すような事をしているとは思わなかったはずです。そして、そういう状況であれば、きっと押すことなど出来なかったはずです。

もし、将来加害者が結婚をして子供が出来た場合、その子供がアレルギー体質だったら、きっと罪の意識はますます深くなるのではないでしょうか。

もしかすると、親に対して、何であの時アレルギーは怖いとちゃんと教えてくれなかったのかと責めているかもしれません。家族も加害者の親として、また兄弟もいれば、皆が苦しむのではないでしょうか。

自業自得と言われれば、話はそれで終わりです。ですが、それでは今後も同じような悲劇が起こる可能性が出てしまいます。

そうならないためにも、こういったアレルギー体質だけでなく、身体的問題によって命にかかわる事に関しては、ともに被害者や加害者を出さないためにも、社会として徹底して認知や理解が強く求められることだと思いました。

まとめ

1、アレルギー体質のお子さんが亡くなった事件は、加害者だけの問題ではない。

2、アレルギー体質が命に関わるのなら、徹底して社会として認知度を高める必要がある。

3、理解や認知を深めれば、被害者も加害者もどちらも苦しまなくて済む可能性は高い。

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