果たして熊が悪いのか?被害記事に寄せられたコメントをみた感想

春から秋にかけて良く見られるニュースの中に熊被害がある。毎年必ず起こる山で熊に襲われたという報道や記事をみて、いつも思ってしまう事がある。SNS上では、熊被害記事に対していろいろなコメント意見が飛び交っているが、それらを見た感想は

果たして熊が悪いのか?被害記事に寄せられたコメント

クマさん可愛い。プーさんもくまもんもカワイイ。大好きなクマのぬいぐるみを抱いて寝ている子供や女性。

ところが実際のリアル熊に対する人々の扱いはどうだろう。怖い、狂暴、近寄りたくない、嫌いとネガティブな言葉が続く。

それでも、一部のリアル熊には良いイメージもある。それは動物園や熊牧場など人間が飼育している熊である。

手を振って餌をねだったり、カワイイポーズを取ってみたり、愛嬌のある飼育された熊は好きなのです。

でも、山に生息している野生の熊に対するイメージは、明らかに悪い。

それは、実際にニュースや記事で山でクマに襲われたという報道を何度も聞いているからでしょう。

SNS上では、そんな熊被害の記事に毎回多くのコメントが寄せられています。そして、その大半は被害者が可哀想とか無事を心配する声で、熊に対しては早く見つけ出して捕獲するべきとか駆除するべきといった内容が多い。

でも、良く考えて見ると、果たして熊が悪いのか?

果たして熊が悪いのか?自分たちの世界が常識?

自分たちにとって都合の良い熊は好きだけど、自分たちに害を起こす熊は嫌い。これって本当熊にとってはあまりにも身勝手な話ではないでしょうか。

熊を勝手に動物園や施設に連れてきたのは人間で、熊が住んでいる山に勝手に訪れるのも人間。

この図は、はるか昔の原住民と開拓者ではないだろうか。これまで平和に楽しく暮らしていた原住民が、ある日開拓者によってへき地へどんどん追いやられて、時にはいなかった者のように扱われたりしたわけです。

つまりは、開拓者こそが正義で、なぜか原住民は従うものは良くて、従わないものは悪いみたいな事になります。

それこそ、どっちが可哀想なのでしょう。

しかし、こういう話をすると、だったらあなたは目の前に熊が現れても、喜んで熊の一撃を受け入れるわけですね?とか、そんなに大事ならあなたが熊を守れば良いなんて言われてしまいます。

自分の正当性を押し通したい。異なった考え方を受け入れたくない。または揚げ足をとりたいという気持ちは誰にでもあります。

でも、そうやって人間に害を与える生物を処分していった結果、絶滅に追いやられたり、絶滅危惧種と呼ばれる存在になってしまった動物もいるわけです。

邪魔だからいない方が良いと考えるのは簡単ですが、ではその論理をある日、自分に当てはめられたらどうでしょうか?怖くないですか。

果たして熊が悪いのか?人間が悪いのか?

もちろん、熊はとてつもない力があり、大きな爪で引き裂かれたり、大きな口で嚙みつかれたりすれば、人間が太刀打ちできる生き物ではないでしょう。

当然恐怖心も感じるし、出来る事なら山で遭遇したくないというのは、誰でも同じだと思います。

ですが、山は熊の生息地であり、そこに踏み入る以上は遭遇する可能性も、時には襲われる危険性があって当たり前と言えます。

そのための住み分けでもありますから、いわば熊の居住地でもある山に入る時は、人側が熊に会わないように対策をするべきと言えます。

熊の居住地に無防備に入っていき、被害にあったと騒いで熊が悪いという論理は、あまりにも横暴な話ではないでしょうか。

またこれまで過去に起きた大きな熊事件においても、熊への知識がなく取った行動により、最悪のケースとなってしまった事も一つの教訓です。

また北海道においても観光客が熊に勝手に餌付けをしてしまうため、熊が人を怖がらなくなり、街に降りてきて大変危険な状況になっているという地域もあるようです。

これは結果的に人が人に危害を与えているわけです。熊が悪いわけではないのです。

被害イコール熊で片づけるのは簡単ですが、なぜそのような状況になるかも考える事が大切ではないかと思います。

果たして熊が悪いのか?

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