横綱鶴竜引退もようやくの声。休場中の白鵬の胸中は。引退出来ない理由も

5場所休場中の横綱鶴竜が2021年3月24日引退する事を表明しました。2012年に横綱となり、それから9年。優勝回数は計6回。現役中は常にケガや腰痛との闘いで、特に横綱に昇進してからの相撲人生後半は休場が目立っていました。引退の声を聞いた白鵬の胸中は。

横綱鶴竜引退もようやくの声。白鵬の胸中は

2021年3月24日、横綱鶴竜が相撲協会へ引退する事を表明したそうです。5場所連続休場で注意を受けていた鶴竜関でしたが、5月場所へ向けて意欲を見せていました。

ところが一向に、怪我の回復が長引いて未だにまともな稽古が出来ていない事から、ついに現役から退くことを決断したようです。

この引退に対し、SNS上ではようやく引退かという声が多く、それはやはり鶴竜関が近年休場することが多かった事が大きな理由でしょう。

今回も5場所連続休場という事もあり、横綱審議委員会より注意を与えられていました。鶴竜関もきっと苦しかったことと思います。

ですが、鶴竜関は相撲に対して真摯に向き合う姿勢は、同じ力士たちからも一目置かれるほどで人柄も良く真面目な方のようです。

現役後半はどうしても休場で非難を受けることがあり、イメージが悪かった面もあったかもしれませんが、鶴竜関の相撲に対する姿勢は多くの力士たちの模範ともいえる存在であったようです。

ただ、やはり年齢とケガには相撲精神も限界に来たのでしょう。今後は親方として、良い力士を育ててほしいですね。

そして、今回の鶴竜関の引退で一番力を落としているのは、やはり白鵬関でしょう。同じモンゴル出身で同じく横綱という立場にある二人だけに鶴竜関の引退は、白鵬関もまた一つ重いものを背負った感はあるのではないでしょうか。

これで唯一の横綱は白鵬関だけですからね。しかし、その白鵬関も鶴竜関と揃って5場所連続休場の身です。プレッシャーは大きいでしょう。

また白鵬関は、鶴竜関より1つ年上の36歳。相撲取りとしては、そろそろ限界の年齢に来ていることは確かです。

もし、ここで白鵬関も引退となれば、横綱不在の大相撲となってしまいます。今、白鵬関の胸中はいかがなものでしょうか。

横綱鶴竜が中々引退出来なかった理由とは

人によっては、休場でも給与をもらえるし、尚且つ横綱から陥落する事がないから、続けているという声もSNS上ではありましたが、実際問題そういった悪い意味でのしがみつきというのは可能性としては低いのかなと思います。

個人的には、一番の理由として次世代に横綱に上がってくる実力のある力士が現状いない事ではないかと思っています。

今、大関には3人の力士がいますが、まだ横綱になれるほど安定した相撲内容を取る事が出来ず、正直横綱にはこのままだとなるのが難しいでしょう。

そう考えると、仮に別の幕内力士が期待されていたとしても、まずは大関になる事が必至で、やはり横綱までの道のりは険しいと言えます。

つまり、このまま仮に白鵬関まで引退した場合、かなりの長い間横綱が不在の大相撲となる危険性が十分にあり得るという事です。

そうなってしまえば、今でさえ不人気になりつつある大相撲がさらに魅力の薄れたものとなっていく事になり、相撲協会もおそらく懸念しているでしょう。

いわば白鵬関は、最後の砦のような存在であり、相撲協会としても休場が長く続いたとしても、中々白鵬関に強く言えない面もあると言えます。

まとめ

1、鶴竜関の引退にようやくの声も、力士として真摯に相撲道を歩まれた方だった。

2、なかなか引退出来ずにいたのは、次世代に横綱になれる力のある力士がいなかったため。

3、白鵬関は簡単に引退出来ないだろう。

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